A.活性炭とは

1.活性炭の作り方
2.吸着
3.活性炭の原料
4.活性炭の種類
5.活性炭の生産量
6.活性炭への特殊機能の付与
7.使用済み活性炭の再生

B.活性炭の用途

1.液相用
 浄水
 排水処理
 脱色・精製
 醸造
 貴金属の回収
 液相用活性炭の銘柄

2.気相用
 空気浄化
 脱臭
 脱臭用活性炭の銘柄
 空気中の窒素分離
 その他のガス分離
 溶剤回収
 排ガス処理
 たばこ用
 自動車のキャニスター
 放射性ガス
 気相用活性炭の銘柄

3.その他
 触媒、触媒担体
 使い捨てカイロ
 電気二重層キャパシタ
 その他用途の活性炭銘柄

C.新しい用途
1.VOC規制への対応
2.ダイオキシン類の除去
3.環境ホルモンの除去
4.地下汚染物質の除去
5.エネルギー貯蔵分野


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C.活性炭の新しい用途

1.VOC(Volatile Organic Compounds)規制への対応

揮発性有機化合物(VOC)については1996年4月の悪臭防止法、1997年7月の大気汚染防止法改正等により法的な規制も厳しくなり、石油精製、石油化学、有機溶剤製造業、塗料製造業、貯油所、自動車及び船舶製造業等での塗装施設等、揮発性有機化合物の排出施設を設置した事業場は、排出の抑制のための設備の設置が義務づけられています。(50物質程指定されている)
  クラレケミカルは炭化水素類だけでなく、アルデヒド類やアミン類のような極性化合物に対しても有効な吸着剤(クラレコール4GG、4TF等)を提供しています。

2.ダイオキシン類の除去

ダイオキシン類は、塩素を多く含む芳香族化合物で、その急性毒性は青酸カリの50倍と言われています。その発生原因については十分には解明されていませんが、塩素を含むプラスチック類の焼却が原因になり得るといわれています。
 ゴミ焼却場でのダイオキシンの除去には、石灰と粉末活性炭 (クラレコールPDX)を共に煙道のバグフィルターに吹き込む方法とか、 造粒活性炭(4.9mm炭)を固定床で使用する簡易な方法等があります。

3.外因性内分泌かく乱物質(環境ホルモン)の除去

環境中に存在するいくつかの化学物質が、動物の体内のホルモン作用をかく乱することによって生殖機能を阻害したり、悪性腫瘍を引き起こすなどの悪影響を及ぽすことがあると指摘されています(外因性内分泌かく乱作用)。
  環境ホルモンとしては農薬やダイオキシン等の非意図的生成物の他に、DOPやビスフェノールAなどのような大量に工業生産されてきた物質も含まれています。これらの物質に対しては活性炭が非常に有効で、極低濃度にまで除去することができます。

4.地下汚染物質の除去

金属とか衣類の洗浄用溶剤として大量に使用されてきた、有機塩素系化合物(トリクロロエチレン、トリクロロエタン、テトラクロロエチレンなど)が地中に滞留し、地下水源を汚染しています。
  これらの物質は安定で自然界での分解が困難であることから、地中の空気を吸引・浄化、又は汲み上げた地下水の濾過・浄化などの方法で活性炭による浄化が行われています。クラレケミカルでは、この分野でパイオニア的役割を果たしています。

5.エネルギー貯蔵分野への応用

電気エネルギー貯蔵用の電極材として、活性炭はその大きい表面積を利用してレドックスフロー電池、電気二重層キャパシタ等に広く使用されています。特に電気二重層キャパシタでは、
  @瞬間大電流の充・放電に優れる。
  A充・放電による劣化が少ない。
  B活性炭を電極としているため安全で環境汚染がない。
等の特徴を持った電気エネルギー貯蔵デバイスです。 クラレケミカルは、この分野のトップメーカーとして高性能活性炭(クラレコールYP、BP、クラクティブCH)を提供しています。

 SOx、NOxの発生が少ないクリーンなエネルギーとして、天然ガス(メタン)が注目されています。メタンは天然ガス自動車、燃料電池、家庭用などの燃料として使用されます。天然ガスは、高圧液化(約200Kg/cm2)又は低温液化(−162℃)によって貯蔵されています。
 活性炭はガスを吸着して、細孔中に液体として貯蔵するという性能があり、それを利用して天然ガスとかメタンを活性炭に通常より低い圧力(〜数10kg/cm2)、かつ常温で大量に濃縮・液化貯蔵させる方法が開発されています。

クラレケミカルは安全性、簡便性、貯蔵効率向上のために、より大きい貯蔵能力を持つ活性炭を開発しています。


本ページのデータは全てクラレケミカル株式会社のご好意により、活性炭事業案内カタログから提供して頂いたものです。