A.活性炭とは

1.活性炭の作り方
2.吸着
3.活性炭の原料
4.活性炭の種類
5.活性炭の生産量
6.活性炭への特殊機能の付与
7.使用済み活性炭の再生

B.活性炭の用途

1.液相用
 浄水
 排水処理
 脱色・精製
 醸造
 貴金属の回収
 液相用活性炭の銘柄

2.気相用
 空気浄化
 脱臭
 脱臭用活性炭の銘柄
 空気中の窒素分離
 その他のガス分離
 溶剤回収
 排ガス処理
 たばこ用
 自動車のキャニスター
 放射性ガス
 気相用活性炭の銘柄

3.その他
 触媒、触媒担体
 使い捨てカイロ
 電気二重層キャパシタ
 その他用途の活性炭銘柄

C.新しい用途
1.VOC規制への対応
2.ダイオキシン類の除去
3.環境ホルモンの除去
4.地下汚染物質の除去
5.エネルギー貯蔵分野


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6.活性炭への特殊機能の付与

 活性炭は微細孔を持っていますが、その微細孔は次のように分類されています。
 細孔分布の測定方法が異なると分類は混乱しますが、 lUPAC(Internatoinal Union of Pure and Applied Chemistry)が定義している分類を次に示します。

ミクロ孔 :直径20Å以下の細孔−吸着に関与する
メソ孔 :直径20〜500Åの細孔−吸着に関与する
マクロ孔 :直径500Å以上の細孔−吸着速度に関与する
     (注:10Å=1nm)


クラレケミカルでは、活性炭製造時に微細孔径及び細孔容積を調整することによって、特殊機能を付与した高付加価値活性炭の製造を得意な技術としています。

【分子篩灰】

一般には気相での用途が多く、混在する数種の分子を活性炭層に通すことによって、分子を分離します。空気分離用の分子篩炭は、細孔の入口を狭少化して酸素分子 (3.9×2、8Å)と窒素分子(4.0×3.0Å)の吸着速度の差を利用して分離するものです。世界でも、製造メーカー は4社しかなく、クラレケミカルはトップメーカーの一社です。

【自動車キャニスター用活性炭】

自動車又はガソリンスタンドより放散されるガソリン蒸気を活性炭で捕集し、自動車の走行中に取り入れる新鮮空気で脱着して燃焼させるシステムに使用されるものです。この用途の活性炭は吸着−脱着を繰り返すため、それには独特の細孔分布を持たせます。クラレケミカルは、 国内で最も早くこの分野に着目し、技術開発の歴史も長 く、質・量ともに国内トップメーカーの一社です。

【溶剤回収用活性炭】

これも上述の活性炭と同様、吸着−脱着を繰り返す工程に使用されるため、吸着量は多く、脱着にはそのエネルギーを少なくするため、溶剤毎に独特の細孔分布を持たせます。更に、活性炭の触媒作用によって溶剤が変質しないように留意されます。

【水処理用活性炭】

吸着する物質が多岐にわたるため、対象物質に合わせて細孔分布を調整します。上水道の脱臭用、脱塩素用は小さい細孔、排水処理用は大きい細孔の活性炭が使用されます。

【薬品で再生できる脱色用活性炭】

液体中での脱色用活性炭には大きい細孔が必要です。
薬品で再生するには、希水酸化ナトリウム溶液で吸着物質を脱着させた後、希塩酸で中和します。
クラレケミカルでは、この用途のために、より大きい細孔を持たせた活性炭(クラレコールGLC)を生産しています。

【 添着活性炭】

活性炭の吸着性に加えて、ある種の薬品とか金属を添着して独特の性能を持たせることができます。添着物質の例として次のものがあります。

薬 品
:酸性、塩基性又はアルデヒドガスの吸着等
金 属
:水中での抗菌性、エチレンの除去、有機物の酸化、脱臭等
セラミックスの混合
:活性炭の着火防止

本ページのデータは全てクラレケミカル株式会社のご好意により、活性炭事業案内カタログから提供して頂いたものです。